跳ぶ直前、少し、揺れたが、
小枝をしっかり蹴ることが出来た。
成功したよ!
うまく跳ぶことに!
大枝に向かって、的確な軌道を描いて、体が飛んでいる。
このまま行けば、大枝の上に着地することが出来る!
やったよ!
僕がそう喜んだ時だ。
ビュゥゥゥ!
右方向から、強く風が吹きつけた。
い、いけない!
激しく風が吹き始めた。
僕の体は軽い。
飛ばされてるよ!
ビュ…。
風が弱まった。
僕はどれくらい飛ばされたのだ。
下を見た。
小枝ではなく、水面になっていた。
小枝は視界の隅…。
大分、左方向に飛ばされたよ!