ガジ、ムシャムシャ。
朝食が食べ終わった。
少し休めば、薬草を食べに行く準備万端だ。
確かラーナが、朝、日が高くまで昇った時に迎えに来ると言っていた。
今は、日が少し昇ったところ。
出発は、もうしばらく後だ。
それまで、しっかり体を休ませておこう。
ふぅ…。
僕は足元に生えているコケに体をうずめた。
薬草…か。
食べるのに遠慮が必要だと思いながらも…、
楽しみにしてしまっているよ。
少ししか食べたことがないのだ。
故郷の草地で、1度食べたことがあるだけなのだ。
その時食べた薬草は、味とともに、香りも良かった。
それでいてケガに良いというので、かなり喜んで食べたよ。
この村に生えている薬草は、どんな感じなのだろう。
ケガに効くというので、僕が食べたことがある薬草と、同じ種類だろうか。
それとも、未知の薬草か。
気になるところだ。
たくさん生えていたら、味わいたいものだ。