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ライトノベル、書く。
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クロヤマアリが僕の方に歩き出した。


彼の気を静めることに…失敗してしまったよ。


クロヤマアリとの闘い…、


避けられない…ようだ。


「セ、セイさん!


すいません、私…」


右前方から声がかかる。


声がした方を見ると、


ラーナが涙目で体を震わせながら、こちらを見つめていた。


ラーナ…、


クロヤマアリの背中を踏んでしまったことに、


責任を感じているのだろう。


申し訳なさそうな顔を、僕に向けている。


着地した場所に偶然クロヤマアリがいるなんて…、


かなり運が悪かった…よ。


たった10mの距離を移動するだけだったのだ。


それだけで薬草に辿り着けた。


それなのに、


そのわずかな移動の間に、


5mmの大きさの小柄なラーナが、


同じくらいの大きさのクロヤマアリに接触するなんて…。


クロヤマアリが突然止まって、ラーナの方を向く。


そして、


「やい、ハラヒシバッタ!


このショウリョウバッタをたたんだ後は、


お前だからな!」


大声でおどした。


その剣幕にラーナがビクッと体を震わせ、


「え~ん!」


泣いた。


クロヤマアリが再びこちらを向き、歩き出す。


くっ…、クロヤマアリ。


ラーナはちゃんと謝ったのに。


クロヤマアリは僕と比べると小柄だが、


ハラヒシバッタであるラーナとは大きさに差がない。


攻撃されたら…、


ただではすまないよ。


僕は焦り、ラーナの方に1歩脚を踏み出した。


「ラーナさん!


僕がクロヤマアリと闘っている間に、


逃げるんだ!」





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イラストのサイズを、ブログ全体で、150x150から200x200に変更。
見づらさを感じてしまった。
(2012/10/16)
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