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ライトノベル、書く。
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「良かった。


ショウリョウバッタさんが、私達の村に来てくれて」


「ああ。


俺達の力だけでは、どうすれば良いのか分からなかった。


ショウリョウバッタさんが、近くを通りかかってくれて良かったよ」


シイと、オスのハラヒシバッタが顔をほころばせて言った。


「いえ、そんな…」


僕は照れくさそうに頭をかいた。


「あれ、そういえば…。


ショウリョウバッタさんは、


ここら辺では見かけないショウリョウバッタさんのようだね。


最近、この近くに引っ越してきたのかい?」


オスのハラヒシバッタが僕の顔をじっと見て聞いた。


「いえ…。


実は、僕なんですが、


ここよりずっと、上流の方に住んでいたショウリョウバッタなんです。


だけど、昨夜、草地で休んでいた時、


突風で飛ばされ、川に落ち、ここまで流されてしまったんです。


今はその草地へ戻る途中です」


僕はハラヒシバッタのオスに答えた。


「上流の方から!


川に流されてきたのか!


それは大変な目にあった。


波もあるし、凶暴な川魚もいるんだ。


よく川から上がれたものだ。


君は根性のあるショウリョウバッタだ。


ラーナを助ける時も、頑張って草をかじってくれた。


ショウリョウバッタさん。


お礼と言っては何ですが、今日はこの村で休んでいって下さい。


もうすぐ日が暮れます。


夜の林に1匹でいては危ない。


この村の中なら、落ち着けると思います。


大勢の屈強なハラヒシバッタが村を見回り、守っていますので」


「村長のゲンの言う通りです。


ゆっくりしていって下さい」


ハラヒシバッタのオス―村長のゲンの言葉の後、続けてラーナが言った。


僕はうなずき、口を開く。


「ありがたいです。


お言葉に甘えて、休ませてもらいます」





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イラストのサイズを、ブログ全体で、150x150から200x200に変更。
見づらさを感じてしまった。
(2012/10/16)
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