前を歩いていたラーナがよもぎの少し前で止まり、
タッ!
飛び跳ね、葉の上に乗った。
そして端まで移動し、葉に口を近付け、かじり始めた。
それを見てシイが、ラーナが乗ったよもぎの、
右に生えているよもぎに近付き、
タッ!
飛び跳ね、葉の上に乗った。
端まで移動し、葉をかじり始める。
ラーナとシイがよもぎを食べ始めたよ。
2匹に続いて、僕も食べるぞ。
僕は2匹のいるよもぎの間を歩いて進み、
通り抜けた先に生えていたよもぎに近付き、
タッ!
飛び跳ね、葉の上に乗った。
そして端まで移動し、葉を一口かじった。
ムシャムシャムシャ。
かんで味わう。
口の中が質の良い味と香りで満たされていく。
お…おいしいよ。
ハラヒシバッタの村で食べた草もみずみずしくておいしかったが、
よもぎも風味豊かで味わい深い。
それでいてケガに効くのだ。
かなりありがたい草だよ。
僕は今、クロヤマアリとの戦闘の影響で、少し脚の裏がヒリヒリしている。
早く回復するよう、しっかりとよもぎを食べるぞ。
ガジガジ、ムシャムシャ。