薬草を食べ終わってから5分ほどが経った。
大分くつろぎ、体が十分に動かせる状態になっている。
村に向け出発出来そうだ。
シイとラーナはどうだろうか?
「2匹とも。
十分に体を休めることが出来ただろうか?」
「はい、ベストなコンディションです」
「しっかり休めれました。
いつでも出発出来ます」
こちらに顔を向け、ラーナとシイが答えた。
「僕もだ。
よ…し、村に向け、出発しよう」
2匹がうなずいた。
それを見て僕は葉から跳んで、
ガサ。
草を揺らして地面に降りた。
着地してすぐ、2匹も葉から跳んで降りてきた。
ガサ、ガサ。
僕の右にラーナが、左にシイが着地した。
「先程、3匹で話した通り、
離れずに固まって村まで飛び跳ねて行こう」
僕の言葉に、ラーナがうなずき、
「遅れないよう気を付けて飛び跳ねて行きます。
右方向からの接近に注意を傾けたいと思います」
言って、体を村のある方に向けた。
シイもうなずき、
「2匹から離れすぎないよう気を付けます。
左方向からの接近に注意を傾けたいと思います」
言って、村のある方を見つめた。
「僕も進むペースを乱さないよう、気を付けて飛び跳ねる。
進行方向からの接近に注意を傾けるよ。
では、行こう。
3…2…1…GO!」
タッ!!
僕が言い終わると同時に、3匹が村に向かって飛び跳ねた。