コケの上で体を休め始めてから3時間ほどが経った。
ゆったりと長い時間、くつろぐことが出来たよ。
たくさん飛び跳ねて重たくなっていた後ろ脚は回復しているだろうか?
僕は立ち上がって、5cmほど前に歩いた。
まだ多少重たいけど、それほど気にならず、
普通に動けるくらいに脚の疲れが取れていた。
このくらい回復していれば、明日、疲れが残ってつらいということもなさそうだ。
もうそろそろ体を休ませるのを止めて動き出そう。
僕はその場でゆっくりと回って辺りを確認した。
少し後ろでシイとラーナがコケの上で体を休ませていた。
コケがやわらかくて気持ちいいのだろう。
ぐっすりと眠っていた。
起きる気配はなく、当分の間、話し相手になってはくれなさそうだ。
どうしよう。
…よし、
ここでじっとしてるのも退屈だし、しばらく村の中を歩こう。
僕はコケの中から出て、ゆっくりと歩きだした。